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2015. 04. 28  
焼きもんに特別な興味があったわけではなかった
自分が物心ついた年といえば多分5才あたりだろうか
今想うとそのあたりは戦時中であり自分に食べ物をくれる
親がいてなぜかそこに自分がいる。
後で知った戸籍とかとは関係なく自分の親として優しい人であった
松本正夫との数ヶ月は自分にとってかけがいのない思い出を残して
戦地に散っていった
その後自分が焼き物にかかわり生きていく中で折に触れ父の事を想
う。
彼とはどうも血のつながりはなかったようだ。にもかかわらず父を
ずっと感じ歳とともに彼がなつかしい。

中学の卒業証書を手に故小河原虎吉の弟子にしてもらった
んでそのまま茶わんやの世界でおとなしく生きていればそれはそれ
なりの生きようもあったとおもう。
ここでおらの自分史をかくつもりはないので、というかかなりそれ
似近い事もかいているが今あえて書いてみたいことが幾つか頭に去
来している。
またかといわれるかも知れないが自分が焼き物に多少の魅力を感じ
たのは、河の真水と汐との鬩ぎ合う中に生きていたしじみの模様に
触れた時感動した美は後に自分の人生をかけてみたいとおもった曜
変天目茶わんに導かれていく。中国で忌嫌われた曜変は千、万とい
う内の一つ出来るかどうかの気の遠くなるような話といえる
とはいえ自分が曜変を目指した経験からすればいわゆる普通窯変と
云える物は一窯で数点は普通でである
中国の皇帝の忌む作品となれば、特に兔毫の曜変にしぼって考えて
云えばかなり確立は低い。
なお云えば日本で国宝とされる曜変の美と遜色ないほどの作品と
なれば太平洋の海の水を柄杓で日本海に移し替えるに等しい行為と
想う気の遠くなる十数年のなかで数点といった状態である

経験して云える事だけれどそれほどまでにかの美の世界に魅せられて
来た今日迄を想うと、彼の国で忌むべき焼き物とされたこともあなが
ち的外れとも云えない気がする。
今あえて云わして頂きたいことが二つある
1、自分が曜変の美の世界に憧れたことは事実であった。しかしそ
れがそのまま中国文化への相克ではない。
先の論文にあるような、それが事実であるか否かは別で、自分が求
めた美の世界はその範疇にはない。
作品が中国のものであるとかないとかは自分に何の関係もない
私がかの曜変に観た美の世界は過去の陰陽の占いでもないし、自然現
象の瑞、忌のたぐいとは異なる。
わたしはあのなかに人類の理想の未来をみたのである
空即是色、ともいえるし色即是空ともいえる無限の可能性を観たの
である。
2、曜変天目が千年の間、日本人の中国文化のへの憧憬としてこれの
再現を試みて今日に至っている、との指摘には疑問がある。
中国で約800年位前に出来て間もない中、日本に来た曜変天目茶わん
は世上にない美の世界といえる。
であるがゆえに我が国の焼き物をなす人達がこれの再現を夢みた人も
いた事は事実であろう。
問題なのはかの曜変とは全く異なる手法で造られたレプリカをひけら
かす手合いがいる事だ
国宝に指定されている曜変天目茶碗は紛れも無く芸術作品である
たとえ日本の権威であるNHKが三越が担いでもレプリカは芸術では
ない。
曜変天目茶碗を芸術作品ではなく偶然の産物として考えるなら問題
にする事も無い。
室町時代、時宗の生きていた時代、値絹萬疋と云われたものも芸術
作品と認めたから付けられた代価ではなかったのか。
世上になき美の世界と賞賛した人達の鑑識は何であったのか

曜変天目の美の世界に二十代の頃出逢い世上に無い美に感動した
そこに観た世界は無限の可能性を秘めていた
或る模様を小手先で描くちっぽけなものではない
曜変の模様は未来に限りない可能性を秘めた芸術作品である








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プロフィール

杉原大路

Author:杉原大路
1939年尾道市で産まれる
15才より倉敷市にて羽島焼故小河原虎吉、後に
丹波焼市野弘之に師事
北京市、人文大学、香港の出版社等より栄誉賞を受ける
曜変、滴珠、兔毫天目茶碗再現の鑑定証書を
北京故宮美術館呂済民館長ほか五名の国家鑑定家より受ける
鬼太鼓座代表松田惺山とのコラボレ-ション
現代美術作家とのグル-プ展日本陶芸展毎日新聞主催等に出品
日墺美術展倉敷市とウイ-ン出品
ウイ-ン、北京市倉敷市岡山市その他の美術館ギャラリ-等
で個展開催

インフォメーション
印賀焼:大路土窯 おろち陶芸同好会
鳥取県日野郡日南町印賀1438-10(旧大宮幼稚園)%%http://maps.google.co.jp/maps?q=35.239285,133.274098+(%E9%B3%A5%E5%8F%96%E7%9C%8C%E6%97%A5%E9%87%8E%E9%83%A1%E6%97%A5%E5%8D%97%E7%94%BA%E5%8D%B0%E8%B3%801438-10%EF%BC%88%E6%97%A7%E5%A4%A7%E5%AE%AE%E5%B9%BC%E7%A8%9A%E5%9C%92%EF%BC%89)&hl=ja&ie=UTF8&z=14%%35.239285%%133.274098%%14
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