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2015. 09. 26  
鉄絵志の
志のといえば無地で、ふんわり感の白い焼き物。
おらが丹波の市野弘之師の工房にいたおり、時折かれの晩酌
に付き合わされたが、普段彼が愛用していたのはエビ徳利と
自作のぐい飲み。
徳利は古丹波とまではいかない江戸中期の作ですでに好い味が
出ていた。そんな取り合わせだったんだけどいきなり志乃のぐ
いのみが登場した
そのぐい飲みに酒を注ぎながらこれは新人の作なんだ、おまえは
どう思うか、ときた。
なんの変哲も無い白い色の器。お世辞にも好いとは思えない。
ま、丹波の泥臭いぐい飲みよりかいくらかましか。
くらいに返事したと思う。
志のとの出逢いはこのときがはじめてであった
唐九郎先生のことは無論名前すら存知あげていなかった頃のこ
と、やがておらが丹波立杭の窯をあとにして倉敷にいたころ、
荒川豊蔵さんが人間国宝になる。引き出し黒なんかで名前はお聞
きしていたんだけどお目にかかったことはない。
鈴木蔵、加藤卓夫といった人達の作品を拝見してきた。が今一
ものたりない思いが後味として残った。
志乃を目指した人達の作品それぞれ決して悪くない。がなにかしら、
突き抜けていない。こじんまりしては居るんだけれど....。
唐九郎志のに観られる桃山の古陶、あるいは織部の世界には届
いていない。
茶碗は云うまでもないが抹茶の器であ道具。
利休がそこに作法を取り入れ形式を完成させた。
これを守り伝承することがお茶の世界で重要である。
しかしながら、利休の弟子であった織部はその形式に留まるこ
とから起こる惰性を見抜く。ひょうげものを師である利休に
いかが。
と聴く。利休は織部のいう美意識を理解し彼の云う芸術を評価し
て居る。お茶という形式がいかに素晴らしい物であったとして
もいずれ時がたてば形骸化する。
利休は織部に語っている。
お茶がマンネリに陥るようなことがあってはならない..。と
このことは形式を完成させた利休自身がやがて形骸化すること
を予見していたとおもえる。

織部の美意識の中に普遍の美を認めたのではないだろうか。
茶碗はお茶を喫する道具に納まらないオブゼ、無限の可能性を
もつ。
このような美意識を織部が生きた時代から数百年を超えて現代
によみがえらせたのが唐九郎志のだと思う。

前に掲載した鼠しのは赤土、三島土で化粧して描いているが
鬼板と呼ばれる鉄サビは、風化した山土の鉄分のおおい処を
探しだし、これに鉄のさびを加えたものを絵の具として使う
この色も長石釉次第で色は変化する。DSCF0001.jpg
DSCF0002.jpg

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プロフィール

杉原大路

Author:杉原大路
1939年尾道市で産まれる
15才より倉敷市にて羽島焼故小河原虎吉、後に
丹波焼市野弘之に師事
北京市、人文大学、香港の出版社等より栄誉賞を受ける
曜変、滴珠、兔毫天目茶碗再現の鑑定証書を
北京故宮美術館呂済民館長ほか五名の国家鑑定家より受ける
鬼太鼓座代表松田惺山とのコラボレ-ション
現代美術作家とのグル-プ展日本陶芸展毎日新聞主催等に出品
日墺美術展倉敷市とウイ-ン出品
ウイ-ン、北京市倉敷市岡山市その他の美術館ギャラリ-等
で個展開催

インフォメーション
印賀焼:大路土窯 おろち陶芸同好会
鳥取県日野郡日南町印賀1438-10(旧大宮幼稚園)%%http://maps.google.co.jp/maps?q=35.239285,133.274098+(%E9%B3%A5%E5%8F%96%E7%9C%8C%E6%97%A5%E9%87%8E%E9%83%A1%E6%97%A5%E5%8D%97%E7%94%BA%E5%8D%B0%E8%B3%801438-10%EF%BC%88%E6%97%A7%E5%A4%A7%E5%AE%AE%E5%B9%BC%E7%A8%9A%E5%9C%92%EF%BC%89)&hl=ja&ie=UTF8&z=14%%35.239285%%133.274098%%14
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